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「えっ?ちょっと風間?!」 びっくりして、思わず呼び捨てにしてしまった。 「先に帰りそうだから、職員室寄って、そのまま帰る。 …面白いとは言ったけど、可愛くないなんて俺、言ってないからなっ!」 私の腕を引っ張って先を歩く風間。 普段、クールな風間の感情を初めて見てしまった。 職員室へ寄ると、先生から労いの言葉と共に「送ってやって」なんて要らない言葉を頂き、風間は「そのつもりです」と私を見て答えた。 その顔は『お墨付きを貰ったから駄々こねんなよ』と言っている様な顔で、その場は黙ってやり過ごした。
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