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蓮の『仲間』と言う言葉に、胸が暖かくなる。
どうしようもない嬉しさが込み上げる。
『まだ出会って数日なのに…』
「時間は関係ねぇ。大事なのは、どれだけ大切に思ってるかってことだ。」
おまえは大切だ。
自惚れかもしれないけれど、そう言われたような気がして、
私の心は温かいものでいっぱいになって、
『…うん。』
気づけばそう頷いてた。
私の言葉に、みんなニカッと笑う。
洸はよろしくな、と言って、私の頭をグシャグシャと撫でる。
ああ、なんでこの人達は、こんなに温かいんだろう。
どうして、欲しい言葉を、温もりを、くれるんだろう。
私の中の、大好きの気持ちが、溢れだして、
気がつけば、へへっと、満面の笑みで笑ってた。
余りに幸せでいっぱいだったから、
私の顔を見て、
みんなが顔を真っ赤にしていたなんて、気づかなかった。
ーー如月 瑠羽、
翔凛高校に編入してきて数日目、
初めての“仲間”ができました。
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