許し

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お兄ちゃん、もといお兄様は、コッチを睨んだまま、ズカズカとやってくる。 「てめぇ、一体どこのどいつだぁ…って、蓮?」 今にも殴りそうなお兄様は、どうやら“てめぇ”の正体が、“蓮”だと気づいたらしい。 「えっ、海さん?」 そっか、2人は同じ族だったんだっけ。 蓮をどう紹介しようか、アタフタしていた私は、どうやら2人が知り合いだった事に一安心。 2人はお互いにびっくりしてたけど、 「瑠羽、どうゆう事だかちゃんと説明しろ。」 …お兄様が、その怖ーい睨みの矛先を私に向けて、 私と、そして蓮も、かわいい家に引き入れた。 ー ーーー ーーーーー ーーーーーーー ーーーーーーーーー 「なるほど、そうゆうワケか。」 途中、蓮の説明も交えなから、これまでのいきさつをお兄ちゃんに話した私。 「ったく。あれほど危険なことには首突っ込むなっつったのに。」 はぁ、とお兄ちゃんは息を吐き出す。 『ごめんなさい。』 「俺も、黒蛇を止められなくて、スミマセンでした。」 蓮の敬語にちょっとびっくりしつつも、2人でそう謝った。 ってか、蓮が謝る必要はないんだけど…。 「いや、まぁしょうがねぇよ。今回は、黒蛇も珍しく俊敏に動いたみたいだしな。」 なんとか納得してくれたらしいお兄ちゃん。 「でもまさか、瑠羽が蓮達と知り合ってるとはな~。瑠羽、なんで言わなかったんだよ。」 『……。』 「まぁ、おまえの事だから、俺に心配かけたくなかったんだろうけど。」 …バレバレなのね。 「さて、これからどうすっかだな。蓮。」 「はい。」 いきなり、ピリッとした雰囲気になるお兄ちゃんと蓮。 これが総長オーラとゆうヤツか。 とか、呑気に考えてる私。
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