70人が本棚に入れています
本棚に追加
はて、彼は今
何処にいるか。
ふと目を開けば
無限に広がる幻想
無限に広がる森林
澄んだ空気
高い建物、ビル等は一切ない。
後ろを向けば神社
目を凝らせば
旧き善き江戸の時代にあるような街並み。
そこが日本であることを彼に知らせた。
21世紀の日本にこの様な場所は無い。
そこで青年は自分の後ろにある神社をヒントに考えた。
先ずは記憶を辿る。
記憶喪失はしていない。重畳、重畳。
奇妙な女性が真剣な顔で何かを言っている映像が頭に流れた。
だが、そこだけノイズが入り、女性の顔も影が差しており、重要な手掛かりになりそうだが
参考にはならない。
そう想い、頭に流れる映像を止めた。
最初のコメントを投稿しよう!