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「えっと…、もう1人は3年生の先輩なの。 受験勉強が大変そうだったから、戸締りだけ一緒にやって戴ければ良いですって言っちゃって。 いつもはこんなにも沢山返却来ないんだけどね、ごめんね?」 と謝ってくる。 全く、人が良いというか…… 呆れてしまうと同時に、まぁそういう所が好きなんだけど。と、また自覚するのだ。 「分かってると思うけど、俺、一応男だし」 そう言うと、彼女は当たり前だというようにキョトンとしている。 「お前よりは、確実に力あると思うよ?」 "だから、迷惑なんて思わずに、俺を頼って" っていう、最後の言葉が言えなくて。 あ~あ、何言ってるんだか。 ヘタレでもあったんだな、なんて頭の片隅で他人事のように再び新しい自分を発見した。
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