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これじゃ、何が言いたいか分かったもんじゃない。
こんな意味不明なこと言われて混乱してるだろうな、と思い、彼女を伺うと。
「ねぇ、じゃあ…。
この本片付けるの、手伝ってもらっても、いい?」
なんて、上目遣いでお願いって、一体俺をどうしたいんだ(多分彼女は、本を片付けてもらう以外の他意は無い)。
オマケに、耳まで真っ赤にして。
ナニコレ。
すっげえ可愛いんですけど。
比較的、本棚の奥に進んでいたから人が居なくて良かったけど、多分俺だって十分顔が赤くなってるはず。
彼女に至っては、俯きながら先へズンズン進んで行ってしまった。
……きっと自分が今持ってる本の事忘れてるだろうな。
枕草子の翻訳本とかなのに、歴史コーナーに向かってるし。
という、異常なテンパり具合を見て、漸く余裕が出てきた。
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