気持ちと記憶

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中からはコーヒーの香ばしい香りがした。 私はいつもの席に座りアイスココアをすすった。 今日は新しい小説で少し楽しみだった。 ある男が殺され犯人は奥さんか会社の同僚なのかと自分で推理しながら読み進めていく。 ふと顔をあげると外はもう暗くなりはじめていた。 すると向かいに隆介先輩が座っていた。 声にならない驚きで先輩をみた。 『驚かせちゃった?ごめん、ごめん。 でも全然気づかないんだもん。』 「いつからそこに?」 『30分ぐらい前かな!?』
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