好きなタイプ

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ふと、上を見上げた先パイと目があった。 目はとても優しそうで、それでいて見たもの全てを虜にしそうな魅力があった。 私は少し恥ずかしくなり、目をそらし気づいていないふりをした。 「ほんとだ、かっこいいね。 あの人誰?」 普段あまり人に興味を示さない私の言葉に驚いたのだろう。 『なになに~!? もしかして隆介先パイのこと気になるの?』 「別に、そういうわけじゃないけど…」 『でも隆介先パイ狙ってる子はたくさんいるよ! あの美貌に加え優男とくればモテないわけないしね!』 とさとすように言った。 きっと付き合ったりしたら他の女子から睨まれるから止めておけという意味だろう。 大丈夫。 万が一にもそんなことはないから… ただ私は彼がほんとうに優しいのかなと疑問に思った。 と、同時に彼に興味がわいた。
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