-招待状-

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達筆な、その招待状を見た時 心臓が止まるかと思った。 仄かに香水の匂いまでする 高級そうな真白な封筒に入れられた、一枚のカード。 何度も何度も読み返し、 ジーッと見つめた。 しかし招待状は私宛で 発送ミス。なんて事はなさそうだった。 それに何より、 黒服の男が直接持ってきたんだから 間違うはずないんだよね。 ・・ そうなることを、確かに望んでいたけれど 中々実感の湧かない話ではある。 日本中が憧れる《鳳学園大和撫子》に 選ばれたのは私だった。  
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