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両親には話してはいないが
察してはいると思う。
ただ一言"好きな人生を歩みなさい"と言われた
それ以外には何もなかった。
相方はゲイ用の出会い系サイトで
チャットをして、ピンぼけた自分の顔写真を送って、直接何度か会ってを
繰り返してたらいつの間にか一緒に暮らしてた
そんな相方もこのビルの警備員をしている。
お互い同じ場所で働いているにも関わらず
週に1、2回すれ違う程度だった。
そろほど忙しいのもあるのだが
別に寂しくはなかった。
もう相方とは17年の付き合いだ。
初めはよくセックスはしていたが今はそんなに頻繁にはしていない
でも大事な人ではある。大事にしているつもりだ。
今さら居なくなるのもそれはそれで辛いだろう
それに今更別れたら死に際まで
一緒にいてくれる人なんてきっと居ないだろう。
老後も考えたらお互い支え合うのが一番だって分かってはいる
部屋にポツンと小さく光るヒカリ
液晶から発する光を見つめる私
最近は仕事が遅くなった気がする
どうも私の体が動かなくなってくのと
同じようにこのパソコンも動きが鈍く
早く処理出来ていない気がする。
「もう変え時か...課長に相談するかな、」
さらば6年間共にしたパソコンよ
せめて新しくするまでデータ落ちしないでくれよ
そんな事を考えながらパソコンを打ち込んでいた
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