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私は高い所に行きたくなった。
別に死ぬわけではない。
ただただ高い所に行きたくなっただけだ
引き寄せられる様にデパートの屋上へ行った。
古ぼけた子供用の遊具、沢山の人に踏まれ剥げた人口芝生
ちょっと昔風なよくあるデパートの屋上だった
ボロボロな芝生の上に寝転がりため息を吐く。
「小さい頃はよく飽きないで遊んでたな、」
常に適度に心地よい風が通り
大きな換気扇がぐるぐる回り
フェンスの向こうには大きな学校や
駐車場、住宅街が特に代わり映えもせず常に見えていた。
一息吐くと私は立ち上がり
そしてフェンスの前に立った。
そんな普通の町を見渡せるフェンスの向こうには
何かいつもと違うような物が映っている様な気がした。
「....なんだろう、」
私は何故か不快感を覚えた。
いつもと違って見える様な町。
明らかに"フッ"と何かおかしい違う物が来た様な気がした。
そんな変な気持ちに私はテンションが上がった。
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