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「もう...少し。」
カタカタと音を立てるキーボード
社内に残された私。残業だ、もう3日目だ。
「今から帰るとなると11時過ぎか...はぁ」
私は社内の休憩スペースで仮眠を
とる事に決めた。昨日も寝たが
ここの椅子は固くタバコの臭いが酷い。
休憩スペースも終日禁煙のはずなんだがな...
大きなため息を吐き、生えかけた無精髭を触りながらコーヒーを飲んだ。
・・・・・・
「まだ頑張れるな...っと」
しばらくすると私は立ち上がりデスクへ向かった。
私は47歳にして未だに未婚者
好きな異性が居なかった。
魅力を感じるような人は居なかった
そんな事が数年続いて漸くやっと
この職場で気づけた事ががあった。
私はゲイだという事に
恥ずかしくも誇りも無かった。
今は同性と共働きしながら普通に暮らしていた
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