第2話 雲と馬

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第2話 雲と馬

「てめぇ…俺の授業を眠るとかいい度胸してるな~雲!」 「うるさいですよ先生!近所迷惑ですから静かにしてください。安眠妨害で訴えますよ?」 「てめぇ…表に出やがれ!」 この五月蝿い先生は、『結城 一馬』先生だ。 親父の親友らしい… すぐ僕に絡んでくる厄介な先生だ。 「いいですよ!すぐに行きますから、先に行っててください」 「馬鹿か!」 ゴツン! 次は強く頭を殴られた。 「授業中に外に行くわけないだろ!真面目に授業をうけろ」 自分からふったくせにこれだ… あまりこの先生は好きになれない。 こんな先生がいるなら、こんな学園に来なければ良かった。 そう思いながら、彼女に目をやると… この馬鹿は、それに気づいた。 「お前…神姫が気になるのか!?」 また大声でよけいなことを言う(怒) 「おい、表出ようぜ!先生(怒)」 この先生と僕とのやりとりはもう学園の名物になっていた。 「いいだろ…お前がそこまで言うなら、相手してやる」 この先生はマジで嫌いだ… 今回なんで明日菜の名前を出すかな… 間が悪すぎる。 さっきあんなことがあったのに… そんな事を考えながら、僕は運動場に出ていた。
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