第2話 雲と馬

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「先生だからって、手加減しませんよ?」 「空の息子なんかに手加減されてたまるか!本気で来な!」 金曜日の朝一番の授業が数学… 担当の先生がこの馬鹿だ。 馬鹿馬鹿と言っているが、これは親父がいつも一馬さんに言ってるから、物心ついたころから馬鹿と呼んでいる。 毎週欠かさず運動場に出て、この馬鹿のストレス発散に付き合っている。 授業中だけど… 今日ばっかりは、馬鹿のストレスを発散させるためにやってるんじゃない… 明日菜に誤解されたら、困るからだ! いろいろと… 「かかって来いよ!」 「…」 「どうした?やらないのか?」 「辞めた。馬鹿馬鹿しい」 そう言って、僕は先生をおいて自分の教室に帰って行った。
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