第1話 八雲と明日菜!

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「なんで…そんなこと言うの?私…巻き込まれるとかそんなのどうでもいいのに…」 「良くない!」 僕はどなるように口を開いていた。 「良いわけないだろ!僕みたいな奴といたら、どんな噂がたつかわからないんだぞ!」 僕の… 心からの言葉が口に出ていた。 「変な噂なんて…どうでも…」 その言葉を僕は最後まで言わせない。 「良くないに決まってるだろ…君がよくても僕は困る…」 彼女は泣いたまま、その場に座り込み、うつむいていた。 少し時間がたってから彼女は口を開いた。 「私達…きっといい友達になれたはずなのに…」 僕もそう思う… 僕がこんなんじゃなかったら。 「諦めない…」 彼女の口からそう発せられた後、涙を拭い、こちらを見つめてくる。 「私は諦めないから…八雲君の事諦めない!」 「…」 こんな事を言ってくる人が初めてだったせいか、僕の口からは何も出なかった。
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