夢落ちだと思いたかった

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俺は親父と一緒にグルメツアーに行き、世界を3周ほどまわったことがある。 だが、これほどの不思議な味は初めてだった。 「よし、食いまくってやる!」 食えるときに食う派の俺は、現状把握より先に金色の玉を食べることにした。 浮いている玉を歩きながら口でキャッチしていく。 ちょっとパックマンになった気分だなぁ~、なんて思いながら食べる。 そして食べる。 また食べる。 まだ食べる。 まだまだ食べる。 まだまだまだまだ食べる。 そして154個目の玉を口に入れようとした時 「そこの兄ちゃんなにやってんの!」 と言う怒鳴り声が後ろから聞こえた。
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