風下高校~そりゃ入学式っしょ~

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「そんなことよりお前さぁ ...….Mなの?」 と、意外にも真剣そうに聞いてきた竜也はその顔を殴らせろと思わんばかりの呆れ顔で俺の顔を除く… 「中学でも言ってただろ。脇役がいなきゃ主人公は成り立たないって」 「だからって、ワザと女子に嫌われる様なことするかぁ?」 「ワザとでも嫌われなきゃ、近場にいる春人が女子の目から輝かしく見えないだろが。これも言ってたよな?」 そう 俺は中学のころ、女子に嫌われるようなことしかしてこなかった。 まあ主に中三の頃だけど。 スカート捲りやお尻触り、胸揉み。 はたまた覗きなど。 そうすることにより女子達から嫌われ、女子の目からは代わりに俺の近くにいるイケメン春人を輝かしい存在として見るようになるからだ。 決して自らの意志による行為ではない。 ...……と思う。 「俺には拓海がそこまでする理由がわからないけどね~...」 「いいんだよわからなくても」 大した理由じゃないからな。 「..…ところでお前、あの時何コソコソと春人達の後をつけてたんだ?」 「え? それは~…...は、春人達と一緒にさあ、登校しようと思ってたんだけどね? あんな雰囲気じゃあ..ね?」 「わかった。隙ありゃ2人のヒロインのどっちかを狙ってたと」 「ん、正解」 ...何ニヤッとばれちゃったてへぺろしてんだよ気持ちわりい。 「おえっ」 「ちょっとーー!!あんた俺のてへぺろスマイルを見てそれは失礼とちゃいますか!?」 「何がてへぺろだ。鏡で自分の顔確かめてみろよ」 「うわあああぁぁぁああん!」 どっか行った。
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