194人が本棚に入れています
本棚に追加
あいつがいなくなったついでに、紹介しておく。
ヒロイン二人とは言わずもがな春人にくっついていた女共の事だ。
そして二人とも俺達と同じ中学だ。
1人は名前を「丸山薫」という。
春人とは幼馴染で、幼稚園のころからいつも一緒にいたらしい。
性格は明るめで天然という、いかにもってやつ。
俺の記憶によると中学では男子にかなりの人気者だったが、頭の方がちょっとな..
もう一人は名を「坂上夏希」という。
なんかもう、名前からしてツンデレ臭が漂っているな。
今言った通り世で言うツンデレっていうやつで、運動神経がずば抜けていて男子の人気もハンパなかった。
しかしまたしても頭の方がな...
人間、完璧はいないってもんなんだな。
春人も鈍感さえなかったら完璧だったのだろう。
そんなこんなで一人で登校していたわけだが……
おかしい。なにか臭うぞ?
特にあの曲がり角の狭い路地とかな。
脇役っていう奴はフラグを読めるというスキルを持っているというから、何かあることは間違いないだろう。
厄介なもんだ。
と、マンガのようなことを思いつつゆっくりと曲がり、狭い路地を見てみた。
最初のコメントを投稿しよう!