暁の時

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ベッドが軋み絹擦れの音がした。 ここは酒場の2階の大部屋で私の四人の仲間が寝ている。そのうちの一人が起きたらしい。 「もう起きてたのリアン?」 「ああ。」 「それ・・・このあいだ手に入れた魔導書じゃない。なんだ、まだ中身見てなかったの?」 「そうなんだ。」 「勿体振るわね。早く結果を知りたいんだけど。・・・最初は正直その趣味どうなのって思ってたけど最近毒されて楽しくなって来たわ。前回の200年前の若い娘の日記なんて最高だった。」 「・・・君も自分で読めるよう魔術を学んでみるか?」 「それは嫌。私は剣神ザバトの申し子だもの。魔導文字なんかを学ぶ時間があったら剣を振るうわ。」 「・・・・だろうね。」 「ええ。」
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