残った夜を

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豪快にいびきをかいて寝ているその能天気ぶりにイラッとして、 三成は構うことなく 絶賛爆睡中の官兵衛の横っ腹を思いっ切り蹴り上げた 「ぐふっ!?」 「不愉快だ、いびきを立てるな」 気持ちよく眠っていたというのに、無理矢理現実に引き戻された官兵衛は 蹴られた痛みになんだなんだぁ?と呻きながら、 見えているのかわからない程長い前髪をかきあげて三成の姿を認識すると、 脇腹を抑えながら上半身を起こした
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