月の光が墜ちる

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はて、 まだ日が上がるには遠い刻だが、やることは山ほどある 鳥城の金吾に(脅迫)文を書かねばならぬし、 中国の毛利の様子も気になる いくら契った相手であろうが、毛利の動向には確と目を向けておかねば、何をやらかすかもわからん 何しろ徳川側に降っていく軍が多いのが現状 三成率いる西軍はというと、お世辞でもまだ万全とは言えない、 まぁ率いる将があれだから仕方ないとは思うが 輿に乗ろうと三成からすっと目を離すと、不意に腕を引かれた
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