月の光が墜ちる

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*** 「ましら、ましら」 呟くように言ったのだが、どうやら来訪者の耳には届いたらしく 音もなくましら、佐助は姿を見せた もちろんここは自室だ 三成の部屋同様、物といった物が少なく、些か殺風景な部屋だ 三成の部屋からは少し離れている 「実はさぁ、折り入って話があってね」 挨拶もなしに話始めた佐助に、刑部は満足そうに笑みを浮かべた 「話と言うのは同盟であろ?」
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