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と、それは、全く反射的なものであった。山のように積み重なった財宝がもう見れなくなる、消え失せてしまう。私の頭の中でそう一瞬過っただけであったが、体はすばやく釣り橋を渡っていった。気づけば、私は視界一杯に広がったアイスに顔を押し付けていた。ひんやりとした感触が私を包み込み、私の頬は緩む。
「なんて、気持ちいいのだろう。なんて、美味しいのだ」
私は、部屋一杯に膨れ上がったアイスに体を押されながら感嘆の声をあげた。
2012.9.14
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