プロローグ

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悠とは家が隣同士だったため、昔からよく遊んでいた。 正直に言うと悠は私と正反対だ。 まず、悠は運動が大の苦手。 リレーのタイムなんて私よりも遅い。 (まぁ私が普通の女子よりも早いんだが・・・) しかし、料理が上手い。 だから、家庭科の成績はいつも『5』だった。 (私は・・・やっぱりやめておこう) 「涼ちゃんは、いっつも『2』だったよね~」      バシッ!!(二回目) 「だから痛いって!!」 悠は頭もいい・・・が、時々バカじゃないかと思うぐらい天然だ。 嫌いなもの(苦手なもの)は、カエルと蛇とゴキブリ。 ここまでくれば、誰でも気づくだろう。 『こいつは女子よりも女子力が高い。』 私はそんな悠をずっと守ってきた。 小さいころからずっと・・・。 しかし、ここで問題が発生した。 なんと、高校に入ってから悠がモテはじめたのだ。 悠が告白されている現場を私は何度も目撃した。 はじめは見て見ぬふりをしていた。 でもある時、私の中で何かわからないが、もやもやしていることに気づいた。 そして高校二年生の春、私はその気持ちを知ってしまった。 そう、私は悠に恋をしていたのだ。 (もちろん後半のところは声に出していない)
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