一話

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いつもの通学路。 いつもの光景。 そして・・・いつも横にいるこいつ。 「ねぇねぇ、涼ちゃん。さっきから一人で何をぶつぶつ言ってたの?後半のほうなんて黙っちゃったし!」 「だから、悠には関係ないってば。」 すると、悠は口をとがらせた。 「そんな~。仲間はずれなんてひどいよ!!って、わ~!!!」 「・・・どうしたの?」 なんとなく想像はつくが・・・一応聞く。 「そっそこにカエルの死体があるよ~!!」 「はぁ~。あんたはね・・・。」 「う~。涼ちゃん、歩く位置交換しよ~。」 「別にいいけど・・・っていうか、私たちっていつまで一緒に通学すんの?」 よくよく考えてみると、私と悠は幼稚園からずっと一緒に通学していた。 しかし高校二年生にもなると、少し恥ずかしささえ感じる。
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