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「いいじゃん。だって僕たちずっと一緒だったんだから!!」
さらりと笑顔で答える悠を見ると、なんだか気だ抜けてしまう自分がいた。
私だって、別に悠と一緒に登校するのは嫌ではない。
むしろ、この時間が楽しいと思えるほどだ。
でも・・・学校に近付くほどその気持ちは薄れ、だんだん憂鬱になっていく。
なぜなら・・・。
「あっ悠君!!おはよう!!」
「悠君だ~!今日もかわいいね!!」
原因はこれ。
学校に入った瞬間、悠は複数の女子に囲まれる。
当然、私の居場所はなくなる。
さっきまで私がいた場所には、ほかの女子が立っていた。
わかっている。
私は悠の幼馴染だから仲がいい。
ただ幼馴染だから・・・。
そんなことわかっているのに、心のどこかにはやっぱりもやもやがあった。
私は悠に気付かれないように、女子の集団をくぐりぬけて一人で教室に向かった。
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