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「あっ涼ちゃん!先に行ってたの~?ひどいよ、おいてくなんて!!」
いくら悠にばれずに来れても、結局は気づかれてしまう。
なぜなら私たちは同じクラスだから。
「あー。ごめんごめん。」
「何その棒読みっぷり!!もぉ~、明日はおいてかないでよ!!」
「わかったよ・・・。」
そんなこと言ったって・・・あそこに私の居場所はない。
悠は気にしてないふりをしてるけど・・・やっぱり本人も薄々感じているらしい。
だから私に気を使ってくれているかもしれないけど。
いつか私たちの関係はなくなっていくかもしれない。
そんなことは私だって薄々感じている。
でも・・・だからこそ私は今、この時間を大切にしていきたい。
「あっそうだ。ねぇ、悠。」
私が突然黙ってしまったせいか、どこか寂しそうな悠だったが、私が呼びかけた瞬間笑顔で飛びついた。
「なになに!!」
「あのさ・・・」
「うん!!」
「宿題見せて!!」
「・・・え?」
「いや~すっかり忘れてて・・・。」
「宿題は自分でやんなきゃだめなんだよ!!」
「いいじゃん、別に。ね!お願い!!」
「仕方ないな・・・。」
うん。いいんだ、このままの関係で。
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