苦酢

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なんだこいつ。 だだこねすぎ。 仕事とか、仕方ないじゃん。 でも、 二人の時間に仕事が押し入ってくるのは ちょっと好ましくないよね。 わかってはいるけど、 正俊さんの態度が子供っぽいのが癪にさわる。 「まさ!」 テーブルに勢いよく手をついて正俊さんを見つめた。 「はいっ」 彼は驚いて飛び上がったようだ。肩が上がっている。 「仕事いってきな!いつまでもぐずってないで!」 続けて 「あんたのだだこねはキライ!子供じゃないんだからっ」 正俊さんは驚いたまま 何も言い返せない状態。 言い切った私は カバンを掴んで正俊さんの自宅を後にした。
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