第一章「見つけた」

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「うんっ」 なんだか嬉しかった。 初めての友達ができたみたいで。 よしっ、とゆうくんが言ったと思ったら、私の手を掴み席へとむかっていった。 そして、私の席に座る女の子にむかって 「そこ、はるの席なんだけど。邪魔」 冷たく低い声で言い放った。 優しいゆうくんがまるで別人のようだった。 ゆうくんの目には感情が見えない。 でもなんだか、少しだけだけど 悲しみを感じた。 まるで、あの人のような…。 「は?あっ…ごめん」 渋々、といった感じで退いでくれ、私を横目で睨んできた。 気にしない、気にしない。 「はる?座れば?」 またさっきのゆうくんにもどり、くしゃって笑った。 その場に微妙な空気が漂ってる…!! な、なんかいったほうがいいのかな?
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