第一章「見つけた」

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ってことは… イケメン君は宮沢くん!? 隣だっ!やった! …でも席にたどり着けそうにないんだけど。 私の席には、 すでに知らない子が座っていた。 「…どうしたの?」 後ろを振り返ると、 明るい茶色の髪の毛の優しそうな男の子がたっていた。 「えっと…席が…」 「ん?席?名前は?」 「吉野…」 「吉野さん?あっ俺の隣ぢゃんっ」 「え?」 隣ってことは、 「俺は野村!野村裕」 野村くん。 笑うと顔がくしゃってする。 優しそうな人でよかったあ。 「目…」 「え?」 「野村君の目、綺麗だね」 色素の薄い野村君の目はとてもきれいで、なんだか安心した。 「え…」 大きな目をさらに大きく見開いてから ありがとう、とても嬉しそうに野村君は笑った。
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