信じるということ・2

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和やかに始まった会食。 次から次へと出てくる料理はどれも美味しくてビールがすすむ。 「でんさん、おいひいでふっ」 アツアツの天ぷらを頬張って、冷えたビールを流し込む。 まさに至福。頬が緩みっぱなしだ。 「そうだろ、旨いだろ。 納豆の天ぷらは絶品なんだ」 「はい、初めて食べましたけど、本当に美味しいですっ」 納豆と長ネギを絡め衣をつけて揚げた天ぷら。 長ネギの甘みと納豆の豆の味が香っていくらでも食べられる。 「じゃ、これはどうかな」 次に目の前に出されたモノは。 「饅頭、の……天ぷら!?」 温泉などで見かける茶饅頭が白い衣をまとって出てきた。 「あ、俺の好物」 小笠原がすかさず言う。
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