学園のゴミ…

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聞こえないフリをしてテレビをつけた。 ダンダンダン 雅「優多!!開けてください!!優多!!」 莉菜「俺が守るから!大丈夫だよ!!」 防音のドアから雅と莉菜の声が響く。 聞こえない…聞こえない… テレビを見続けても声は消えない… パソコンを見ると醜いアヒルの子がついたまま… 優多「白鳥は…見返せたんだよね…初めからアヒルじゃないから…」 でも妾の子は違う。初めから…醜い…。 パソコンをシャットダウンした後にジュースを持ってきてソファーに座った。 …あれ? テレビを消してみる。 ………帰っちゃったんだ。 静まり帰ったドアを見つめる。 …寂しい…。話しかけられないのも笑えないのも寂しい…。 こうやって考えられるようになったのも雅達のおかげ。 ドアの前に立ってみても物音もしない… ゆっくりドアを開けてみても誰も見えない… 廊下に出て周りを確認しようとしたらグイッと引っ張られて誰かに抱きしめられた。 莉菜「わんこを捕獲しましたーっ!!」 雅「優多、逃げないで下さい…」 二人に抱きしめられたまま固まる…。 今ここで話したりしたらまた雅は辛い思いをする… 莉菜だって俺がグダグダしていると傷つくんだ… 二人の腕からすり抜けて部屋に入ろうとすると莉菜に抱きしめられた。 莉菜「俺だけでも良いから…話してよ。」 莉菜は優しいような寂しそうな顔で笑う… 優多「………うん。」
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