学園のゴミ…

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その言葉に明らかに動揺する雅。 雅は副会長。俺はただの書記。 これと言った感情も関係もない。割りきっちゃえば良いんだ… それが雅の為。 莉菜「じゃあ教室に行こうか。」 優多「でも…莉菜は風紀の仕事がある。」 莉菜「優多とは比べたくないけど優多の方が大事。」 ニコニコ笑ってくれる莉菜は優しい…この優しさに甘えてみても良いかな? 雅「優多!!」 優多「っ!!」 突然の大きな声に驚いていると莉菜がぎゅうぎゅう抱きしめてくる。 温かい… 雅「優多は私が嫌いですか?私が憎いですか?わたしより莉菜を…」 バシッ… …………………莉菜? 乾いた音と同時に雅の頬が赤くなった。 莉菜「優多を信用できない奴に優多を渡せない。」 ヒンヤリとした声にビクッとすると莉菜がごめん…と頭を撫でた。 雅「私は優多を信用してます。」 雅のヒンヤリとした声も怖い… ていうか2人とも冷えてる…何かが確実に冷えてる… 莉菜の服を少し引っ張ると冷たい空気が莉菜からは消えた。莉菜からは。 その代わりに雅の冷えたオーラが10割増した。 要するに温かいオーラが一つもない… 莉菜「行こう?」 優多「え?今?」 莉菜「さぁ行こう。」 エレベーターに乗せられてドアが閉まった。 雅…放置しちゃった…←
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