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うぅ…話しかけられない…気まずいよ…
莉菜「優多…」優多「ひゃい!」
慌てて口を隠すと笑われた。
莉菜「ゆっくりで良いからね?」
優多「ふぇ?」
莉菜「返事。まだ出せないでしょ?」
優多「あっ…うん…」
莉菜は分かってたんだ…俺が迷ってる事………もう雅だけしか見ていない俺じゃない事を…
莉菜「さぁ…行こう?」
にっこり微笑まれるとやっぱり莉菜は優しいんだと思った。
莉菜「道を開けろ。」
俺だけにはね…(苦笑)
やっぱり莉菜が居ると風紀だから手を出しにくいみたい。風紀は退学処分を下せるし、何より莉菜は怖いらしい…。
3ーSには生徒会と風紀が居るから憧れが多いクラスらしい。
でも…出席するのは年に一回位。だから来た時は物凄く騒がれる。
俺には罵声、莉菜には歓声。
本当に昔の自分に戻ったみたい…寂しいような悲しいような辛いような苦しいような…変な気分。
先生「おい風紀は今から風紀室に戻れ~臨時の会議らしいぞ~」
莉菜「優多…」
優多「大丈夫だよ?俺には莉菜が居るから。味方だもん。」
莉菜「…ありがとう。ではあとでな?なるべく早く帰るからな~」
風紀なのに廊下をダッシュする莉菜を見て少し笑った。
途端に冷たく刺さる視線。
「いくよ~?せーのっ!」
べちゃべちゃっ…
「キャハハハハハッ!」
「ウケる~♪」
「消えろよバーカ!」
クスクス笑いながら投げられたのは何処から取り出したんだ?って感じの生卵。昔のいじめみたい(笑)
「洗ってあげるー」
「あー手が滑ったー」
黒板消しがチョークを身体につけながら床に落ちていく。
話さない、笑わない。莉菜以外には絶対駄目。
生卵はどうしようもないから制服を脱いで予め持ってきていた体操着に着替えた。
いきなりですが次ページから皆の紹介をします。
あ、別に作者が登場人物ごちゃごちゃしてきたとかそういうわけではry
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