ある残暑の残る午後の授業である。

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こいつら、また、そこに僕を含んだ、今の教室にいる15、16歳の高校生は、蝉の音をうるさいと思っている。または、そう思っている者が大半であろう。蝉は精一杯生きているのにどうして僕ら人間は、それをうるさいと思ってしまうのであろうか。蝉より精一杯生きていない僕たちは、蝉に対して失礼なことをしているのであろう。 蝉の声に振り向きもしないやつは、蝉と同じくらい頑張っている。でも、やっぱり、そいつらも命が短い中、生きている蝉にはかなわないと思う。 だからこそ僕たち人間が、この蝉以上に精一杯生きてみたら面白いと思う。蝉以上の条件と能力が努力をを始めたら、どんな者になるのだろう。
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