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「見かけないけど、転校生なの?」 「うん。他に転校生居ない?王道転校生とか…」 「おうど…う?」 しまった。しまった。しまった。なんで王道なんてワードを言ってしまったのか。 「いや、なんでもないや。気にすんな、てか、気にしたら負けだから。」 「は…?」 チンプンカンプンだろうな。 「あのさ、案内してくれない?」 「あぁ、いいよ。」 「ありがとう!」 にへっと笑うと薫は「別に…」と言い前をむいて歩き始めた。 歩くの速すぎる。 はえええーよ。 「待ってっ…薫っ!」 そう言うと薫の裾を掴む。ぎっちりと。自分には萌えの要素がないのはわかっている。 てか自分は見る派なんだ。
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