【序章】生命の重さは……

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 人々は、ずっと魔物の襲撃に怯えながら生きてきた。  抵抗し、戦う中、分かったことがひとつ……。  人では決して滅ぼせないヤツが存在する……。  何体かの強力な個体の中に、宝玉のような“核”を有するモノを見つけたのが最初。  そのときは、急所ではないかと推測し、状況打破の糸口となることを期待した。  しかし更なる闘争と犠牲の上に判明した事実に、人々は奈落の底に叩き落とされた。  いかなる術法、いかなる武器をもってしても、その“核”は壊せなかった。  並の魔物ならば滅ぼせる。だが“核”持つモノは再生能力を有し、“核”ある限り何度でも復活するのだ。  決して滅ぼせぬ、強力な魔物……。  希望は絶望へと変わった……。
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