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しかしこの新薬は一時的な幸せへの導きであり、戦争への起爆剤だった。
少年の開発したマハラジをもっとより良い事に使うべく、国々が資産を投資、科学者は知恵を絞り
新たな新薬の開発を始めた。
マハラジの成分をほんの少し変えた薬を実験用のマウスに与えた所、平均寿命を超えて生き続けた。
本来短命なマウスが何年たっても死なかった。
科学者達はこれで不死の薬が誕生したと確信した。
実験結果公表すると、不死の薬マハラジウス誕生のニュースは世界中を驚かせた、そして起爆剤に火が付いた。
この薬はどこの国の物か、そんな議論が交わされた。
ある国は自分の国を実験の場所に提供した、我が国の薬だと主張した。
ある国は自分の国が1番資産を投資した、我が国の薬だと主張した。
またある国は1番最初にマウスに薬を投与したのは我が国の科学者だ、よって我が国の薬だと主張した。
またまたある国はそもそもマハラジウスの元であるマハラジを発明した少年は我が国の少年である。
よって我が国のであるのは当然であると主張した。
こうなってはもう国々の主張は止まらず、新薬誕生のニュースからわずか3日でマハラジウスの取り合いの世界戦争が勃発した。
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