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「なんか、凄い人ですね」
あ、笑ったー!!って、
本当だ。なんか予想してたより分りやすい。
ほんっと上部ですって感じじゃん。
「分りやすい作り笑いだね。
もうちょっと分かりにくくしなきゃ!王道じゃないよ!」
いや?まぁね?王道だけを求めてる訳じゃないよ?
非王道でもそれはそれでいいけどさ!
萌えるんだけどさ!
「せっかく副会長で王道フラグ立ててんだから貫こうよ!」
作り笑いのまま固まった副会長さん。
「…あはは、バレちゃったか」
え?あれ?
「図星つかれて鈴無に怒り出すと思った…」
隣でほとんど僕の思考を代弁したようなことを呟いた水輝。
「でも、時間ないんで行きましょうか」
え?え?なに、この非王道?
有り得ないよ??
予想外すぎるよ!!?
僕がなんのために来たと思ってんのさ!!?
「期待通りになんか、なってやらないって…ふふ」
あれ?今何か副会長さん言ったけど…声小さくてちゃんと聞こえなかったや。
「?光寛さん、今なんか言ったか?」
またも僕の気持ちを代弁してくれた水輝。
「いえ?さ、早くいきましょう?」
綺麗に流された。
分かりやすい笑顔で。
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