誰だって不幸ばかりじゃない

2/4
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
刺客という運命をどれ程呪ったか... 刺客になっていなかったら今頃どんな生活をしていたのだろう...? すごく幸せな生活を送っていたのだろうか...? ずっと思っていた事 でも、その答えはあの男に出会ってやっと分かった その男の名は坂田銀時――。 「坂田銀時を殺せ」 私はいつも通りそう依頼を受けた (面倒くさ..) 私はそんな事を思っていた 坂田銀時と言えば昔、攘夷戦争に出てたとかなんとか。白夜叉と呼ばれ、すごく強いと聞いている (厄介だな... さてどうやって殺すか..) 私はそんな事をぼんやり考えながら歩いていた すると目の前からターゲットの坂田銀時が歩いてきた (チャンス!) 「ヒクッ...ヒック..」 「? どうしたんだ..?」 「な、なんでも...ない..です..」 「なんでもねぇーわけねぇーだろうが.. 女がこんな所でないてんだからさ」 (馬鹿だ その優しさが仇になることを知らないで..) 私は緩みそうになる口元を押さえて言った 「...両親が...天人に..殺されて...」 「....そうか.. 行く宛、あんのか..?」 「....ない..」 「なら、俺ん家に来いよ。 寝床くれーなら用意してやるよ」 「あ、ありがとございます!!」 (本当に単純だ...)
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!