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真司の事を考えていたかったが、喉のかわきがそれを許さなかった。
脱水症状なのかかなり頭が朦朧とする。
唇もかさかさと乾ききっていて、あちこち割れていた。
(真司は私を守ってくれる『金』かぁ。)
こんな状況で私は笑顔を浮かべていた。
きっと真司が助けに来てくれるんだろう
そう考えていて間もなくの時、納屋の扉がゆっくり開き部屋全体に光が差し込まれた。
人影は見えるが、うす暗さになれた眼に太陽の光は強すぎて、はっきり見えない。
(真司だ)そう思い目を凝らすと、光はゆっくりと細くなり、すぐにまた元の薄暗い納屋に戻っていた。
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