出逢い

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毎週、コーヒーと花を買いに来る彼。 彼に好きな人がいると知ったのは、私たちが名前を教え合ってから半年くらいしてからだった。 それは私には手遅れの状態で知った最強の壁だった。 私もバカじゃないから、誰かにコーヒーと花を買っているんだってことくらい知っていた。 けど、私は知らないフリをしてるしかなかったし、聞いちゃいけない気がしていた。 なのに彼は呆気なく言った。 「好きな人に誕生花を送りたいんだけど…誕生花用意出来る?」 そう聞かれた瞬間に私は勝手に片思いをして、彼が知らない間にフラれたのだ。 「いつまでにご用意すれば…」 言葉に詰まりながらやっとそこまで言うとテンションの高い彼は、あれこれと聞いてない話まで話してくれた。 あの日、私は今までにないくらい落ち込み泣いた。 .
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