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「元気だった?」
ヒョクがずっと黙ったまま俯いている姿をチラッと見ながら私は声をかけた。
「…うん。ハヌルは?」
ヒョクが名前を呼んだ瞬間に私は、自分の心臓が波打つのが分かった。
「元気だったよ。」
波打つ心臓のせいで、私は上手く切り返す言葉が見つからずまた会話が止まる。
私たちは、何故また会う約束なんかしたんだろう?
会話も出来なくなるくらい気まずい2人。
ただ黙ったまま目を合わせることもなく…お互いに違う場所を見つめ小さくため息を吐く。
こんな再会。
意味があったの?
私はどうして来てしまったんだろう。
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