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それをこんな風に、テレビで認識してしまうとは夢にも思わなかった。
特定しないようにしてきたのに…
私は、ニュースを見た瞬間に『この人だ』そう確信してしまった。
婚約発表かぁ。
今日だけは会いに来て欲しくないな。
そう思った。
婚約発表した日に、ヒョクが私に会いに来たら
あの人を忘れるために私のところへ来ていたんだと認めなくちゃいけない気がした。
私の予想は的中し、
ヒョクはこの日いつものようにアパートにやってきて私に
『おいで…』
と呟いた。
この日から、私の心は少しずつ崩れ出していたのかもしれない。
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