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しばらくして、ヌナの婚約パーティーに出席した日。
ヌナがヒョンと見つめ合って微笑む姿を見て、俺はいつかハヌルとこんな日が訪れることを考えた。
それは考えただけで幸せだった。
ハヌルが俺を見て微笑む姿が目に浮かぶ。
この日、初めてヌナが婚約することを心から祝った。
こんな気持ちになれた自分に嬉しくて、ハヌルのおかげでヌナを忘れられた。
そう思うと、ハヌルに会いたくて仕方がなくなった
。
いつも、特に約束することもなくハヌルのアパートに行っていた俺はその日も婚約パーティーの後、ハヌルのアパートに向かう。
外から見るとハヌルの部屋に明かりが点いていなかった。眠ってるのかもしれないと…合鍵で部屋に入る。
ベッドにも、お風呂場にも、どこにもハヌルがいない。
こんなこと初めてだった。
不安がよぎる。
何かあったのか?
そう考えると恐ろしくて、自分がどれだけハヌルを想っているかが分かった。
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