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ヒョクと親しくなったのは、その日からしばらくして彼が毎週花を買いに来るようになってからだった。
ヒョクがテレビに出てる人だってことは、しばらくしてからバイト仲間の子に聞いて分かった。
「仲良くしておいた方がいいよ!」
バイト仲間の子がそんなことを言っていたけど、私にはもっともっと下心があったから…
テレビに出てるアイドルだと知って落ち込んだ。
「そういや、名前聞いてなかったけど名前なんていうの?」
彼がアイドルだと知ってから、彼はお店に来てそんな質問をしてきた。
「ユン ハヌルです…」
私は今更、名前を聞かれてもと少し捻くれながら答えた。
「ハヌルか~素敵な名前だね。」
「ありがとうございます。」
お礼を言いながら、
名前聞くだけで名乗ってはくれないんだね。
アイドルだから仕方ないか…
私がそんなことを思っていると
「俺は、ヒョクチェ。ヒョクって呼んで!」
と彼が笑顔で握手を求めていた。
「ヒョク?」
私は握手をしながら…名前を聞き返した。
「うん。ヒョク!」
彼はあの笑顔で笑い、また名前を言い直すと私の手をブンブン振りながら握手をしている。そんな彼に私は二度目の恋をした。
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