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「ん? なんやそれ、アクアマリズ家の宝刀やんけ。なんでお前がそないなもんもっとるんや? ん? ん? 青い目に青い髪・・・・・・、お前ひょっとしてアクアマリズ家の三女か?」
「な!? 貴様、なぜをそれを知っている!?」
いや、そのアクアマリズ家の宝刀を持っていて、髪と目が青ければそう思うのは必然だろ
この騎士、少々頭の回転が遅いらしい
「何故も何も、俺も七大貴族の一人やし」
「嘘をつくな! 七大貴族の方とは、三ヶ月前に会談をした! そこに貴様は居なかったぞ!」
「そりゃそやろ。俺、旅の途中やったもん」
「旅・・・・・・? もしや貴様、天才放浪者か?」
「せやからなんやの? そのわけ分からん異名」
その言葉を、水の貴族、アクアマリズ家の三女だという女性騎士は、肯定と受け取ったようだ。驚きで目が見開いている。整った顔立ちが台無しだ
そのまま、三歩ほど後ろに下がると、唐突に跪いた
「ま、まさかリラン・フレアデッド様だとは思いもせず、突然の失礼をお許しください!」
そういえばリランは、七大貴族の中でも一番上の権力を持っているんだったっけ。この態度の変わりようは見ていて面白い物がある
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