◆傍観者と街◆

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「おおおおぅぅぅまままぁぃぃぃがぁぁぁぁぁっっ!?」 「うるさいぞ、リラン」 「うるさいて!? この状況見て叫ばずに居られるか!?」 「気持ちは分かる。だが行動は分からん」 この状況 簡潔に言えば、馬車がなかった かわりに、地面に一枚の紙がある。その紙は、僕らがもと居た世界。つまり地球の、更に日本でいう所の、クナイによって止められていた いわく 【なんか知らないけど、馬車があったんで貰ってく by通りすがりの忍者(笑)】 ふざけた内容にも目が向くが、それより気にすべきはこれが【日本語】で書かれていることだ こちらの世界は地球とは文化が違い、なぜか言葉こそ僕はなぜか理解できるんだが、文字はわけが判らんし、数字も少々形が違う もちろん、クナイも忍者もこっちにはない。トドメには (笑) だ なんとも面白おかしいが、この盗人も確実に転生者だろう 「俺のもの盗むやなんてええ度胸しとるやん・・・・・・、見つけたらただじゃすまへんでぇ・・・・・・、!」 おお、キレてるキレてる、完全に目が怒りに染まってる 全てを救うからといって、腹立つやつには腹立つんだな 「しかしリラン、これからどうする? 街まであと少しだけど、馬車がないのは少々面倒だ」 「せやな・・・・・・、どないする?」
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