◆傍観者と街◆

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そう思っているうちに、騎士はリランに切りかかっていく。イッツ急展開。リランは避けもせずに、そのまま肩口で剣を受けた 「なっ!? ・・・・・・、・・・・・・、なぁぁぁ!?」 最初の驚きは、リランが避けもせずに防ぎもしなかったことに対して。二回目の驚きは、自慢の剣が根元からポッキリ折れたことについて リランの身体強度は三極竜以上だからな。並みの剣じゃあ、傷一つどころか向こうが折れる ちなみに三極竜とは、この世が出来たと同時に生まれた、最古の竜のことだ。その鱗は神級魔法ですら防いだらしい 更に雑学 魔法は、下級、中級、上級、極級、神級の順で上がり、更に上には禁忌がある 禁忌の説明は要らないだろう。代償が必要な強すぎる魔法、とでも言っておけば 「く、なにをした!?」 「いや、したのはあんたやろ? いきなり斬りかかってくるとか頭わいとるんとちゃうか?」 「おのれ、どこまでコケにすれば気が済む!」 いや、別にしてないと思う。事実を述べているだけだ 「仕方ない・・・・・・、我が一族に伝わる宝剣を持って! 貴様を葬る! 来たれ! 『アクア・ジ・ブラッド』!」 瞬間、彼女の手には水で形成された両刃剣が握られていた
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