◆傍観者と街◆

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「なんや急に跪きおって。まあ、別に怒ってへんよ、顔上げてな?」 「し、しかし―――、む? そちらの男は?」 今度は僕に矛先が向いたようだ。なんだか憎悪―――、というか八つ当たりの念を感じるような視線を浴びせられる こっちに来てから不幸度が一段と高くなってる気がする 「あー、こいつのことは気にせんでええよ? ただの友人や」 「まあ、否定はしないな。肯定もしないが」 「そない照れんでええって。俺らは親友やろ?」 いつから? ともかく 「リラン様の友人でしたか。それは失礼しました」 女性騎士はそういうが、表情と言葉がミスマッチ過ぎる。めちゃくちゃ怪しまれるような、そんな目線で睨まれている なんともいえないが、どうやら僕は人に嫌われる才能があるらしい。まったく、誤解というのは悲しいものだ 「せや、騎士さん、あんたの名前はなんちゅうんや?」 「わ、私は、ルマです・・・・・・、ルマ・アクアマリズ」 「ほなルマちゃん、少し頼みたい事があるんやけど、ええか?」 「なんなりとどうぞ」 なんか召使みたいになっているが、そこはツッコんだほうがいいのだろうか? それともそういうのに、あこがれているのだろうか? スルーしたほうが良いのだろうか?
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